猫を甘えん坊にしたい!甘えてこない6つの理由とは?

「うちの子、すごいクールなんだよなぁ。甘えてくれればいいのに・・・」
日頃こんな風に思っていませんか?

私が以前一緒に暮らしていた女の子は
私がトイレに入ると一緒に入って来て、膝の上に乗ってきました。

この子は甘えん坊だなぁ・・・と当時は思っていました。

他にお父さん猫とお母さん猫がいる家族構成でしたが、
寝るときはお母さん猫が私の首元、女の子がお腹辺り
お父さん猫は足元で眠っていました。

猫の中での強さは寝ている場所の順と同じで
上からお母さん猫、女の子、お父さん猫のような位置づけでした。

こんな風に住んでいる環境や日々の何気ない暮らしの中で
飼い主さんと猫はかけがえのない関係を紡いでいます。

でも、ちょっと待ってください。

そもそも猫って甘えるものなの?
甘えてこないのには何か理由があるの?

どうして猫が甘えてこないのか、その理由を6つの観点からまとめてみました。

ではそれらの理由について一緒にひも解いていきましょう。

猫はもともと甘えることが少ない生き物

猫が膝の上に乗ってきたり、体をすり寄せてのどをゴロゴロ鳴らしたり・・・こんな風に猫は甘えてくる動物だと皆さんは思っていませんか?

では、パソコンで作業しているとキーボードを占領しようとする、新聞を読んでいると邪魔してくるetc.・・・このような行為はどうでしょう。

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引用元:http://www.neogenia.co.jp/archives/1301

「かまって欲しい」と言うサインだから甘えている行為に入るのでは?
考え方は人それぞれですよね。

ところで猫がどのような習性を持つ動物かご存知ですか?
ウィキペディアによると下記のようにイエネコの起源が記されています

イエネコの起源は、ネズミを捕獲させる目的で飼われ始めた(狭義の)ヤマネコ(Felis silvestris)の家畜化であり、分類学上はヤマネコの1亜種とされる。

引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8D%E3%82%B3 

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イエネコの原種とされるリビアヤマネコ。家畜化以前の特徴を維持している。 南アフリカ共和国ハウテン州、ヨハネスブルグ動物園。

猫は犬と違い単独で狩りをする生粋のハンターです。
周囲を見渡せる高いところから状況を把握し、マーキングをします。
家の中のさまざまな角や飼い主の体にすりすりしているのは、自分のニオイをつけて安心するためのマーキングと言う猫の習性なのです。
爪とぎにも同様の効果がありますし、室内飼いの場合にはストレス解消の場合もあります。

すりすりと体をこすりつけてくるうちの子は甘えん坊だなぁなどと思っていると、猫にしてみれば単なるマーキングで「これ僕のモノだよ」と言うシルシだったと言うことも。

猫にとっては飼い主さんがスヌーピーに出てくる「ライナスの毛布」=安心できるモノなのかもしれませんね。

飼い主の接し方が下手

皆さんは猫に対して日頃どのように接していますか?。

大きな声を出したり早足で近づいたりすることはもっての外ですが
文字通り猫かわいがりしていつまでも体をなでていたりしませんか?

実は、猫が苦手とする飼い主さんの接し方ワースト3はこれです。

・いきなり大きな声や音を出す。
・早足で近づくなど大きな動作をする。
・いつまでも体を触られる。

猫は可愛らしいですが、トラやライオンと同じハンターなのです。
すぐれた聴覚は人間より実に多くの音を聞き分けています。

猫を驚かせるような音や動作には気をつけましょう

猫は大きな音や低い声、急な変化は苦手です。
低い声は喧嘩するときのうなり声と勘違いします。

猫と接するときは
あくまで警戒心をかき立てないよう
まずは穏やかになるべくゆったりとした動作を心がけてください。

猫との距離感を大切にしましょう

動物は万が一の時、この距離を保っていれば敵から逃げ切ることのできる
フライトディスタンス(flight distance:逃走距離)と言う距離を保っています。

猫であれば通常2メートル程ですが、警戒している母猫や子猫であれば
もう少し長いと考えられています。

習性として縄張り意識を持つ猫ですが、その縄張り(テリトリー)が
室内飼いの場合はどうでしょうか。

警戒されない距離=個人的距離を飼い主さんが猫から得られたとしましょう。
でも、ちょっと待ってください。
猫の様子を確かめず、今すぐ仲良くなりたいからと体に触れるのは考えものです。

では、いつまでもしつこく触られたらどうでしょうか。

もうお分かりですね。

最初は猫が自分からすり寄ってくるのを気長に待つことが大切です。
猫の気持ちを理解してじっくりとかまえてください。

『星の王子さま』に登場するキツネのように一つずつ確実にステップを踏んでいきましょう。
決して急がないでくださいね。

互いに寄り添える至福の瞬間が必ず訪れます♪

猫にとってじっと見つめられることは攻撃の前兆です!

猫が大きな音や急な動きを警戒することはご理解いただけましたね。

では、じっと見つめられるのはどうでしょうか。

猫はじっと見つめられることを攻撃の前兆であると判断します。
「見つめ合う」=「にらみ合い」です。

ぼーちゃん
猫をじっと見つめると猫にケンカを売っていることになるの?

そうです!猫をじっと見つめてはいけません。

猫は目の前にいるあなたが
獲物なのか仲間なのか敵なのか瞬時に判断しています。

相手が敵でないと判断すると猫は両目を閉じたりそっぽを向いたりします。

これは相手に自分が敵でないことを伝える
「カーミングサイン」と言うボディランゲージの一種です。

気持ちよさそうに体を撫でさせてくれていたと思っていても
次の瞬間ハンターに豹変するかもしれません!
くれぐれも猫の限界を超えないように気をつけてください。

でもそっぽを向くのが親愛の情なんて・・・なかなか高度なテクニックですね!

1猫 凝視

幼少期の接し方が重要

幼いころ人間にどのような接し方をされたのか。
猫にとって幼少期の経験がその後の人間との関係性に大きく影響します。

甘えたいと思っても甘え方を知らない猫たち

人間からいじめられ恐怖を味わった猫たち。
それは深いトラウマとなり、人間を信頼できないのは当然です。

人間に可愛がってもらえなかった猫たちは自分の気持ちを上手く伝えることができません。
ですから、仮に甘えたいと思ってもどうしたらいいかわからないのです。

保護した猫がなかなか懐かないこともあるでしょう。

でも決してあきらめてはいけません。
毎日ご飯をあげてトイレのお世話をしていくうちに
必ず信頼関係が築けます。

スキンシップはほどほどに

可愛らしい子猫が家にやってきた!

これは実話ですが、ペットショップから連れて帰った子猫が
遊んでいるうちに急に吐いてぐったりしてしまいました。

どうしたんだろう?

慌てて動物病院に駆け込むと獣医さんがこう尋ねました。

「家に小さいお子さんはいらっしゃいますか?」

私と妹は顔を見合わせてドキッ!!

「子猫ちゃん、ストレスがあったんですね・・・」

立派なおばさん二人が子猫可愛さのあまり
猫じゃらしをブンブン振り回し、
ハイパーテンションで子猫を追っかけ倒したのです!

お互い初対面だったのに120%の勢いで遊んでました(^_^;),

可愛いからと言って子猫のペースも考えず
遊ばせることのないようにくれぐれも気をつけましょう。

猫のペースを大切にしましょう

猫は自分が遊びたい時に心ゆくまでじゃれたり遊んだり、
ふと気がつくと遊び疲れていつの間にか眠ってしまう・・・

そんな風に自然で心地よい生活をしたいのです。

あくまで猫自身のペースですから、遊びたい時にしつこく触られるのは嫌いです。
全力で拒否します。

猫が噛んでくるときは「もういい加減にして」の合図です。
目の前にいる猫が耳を立て猫の瞳孔が開く前に気づきましょう。

年齢を重ねることで甘えてくることも

子猫は比較的環境に慣れやすいとよく言われます。
では、年齢を重ねた猫たちにはどのような変化があるのでしょうか。

猫の11歳は人間では60歳

中にはジャンプして肩や腕に乗ってくる機敏な猫がいます。

でも、猫と人間の寿命には大きな隔たりがあります。

元気いっぱいだった猫たちもいつしか人間の実年齢を越え、
心身共に衰えが目立つようになります。
長くても20年ほどで猫たちは虹の橋を渡り旅立っていきます。

猫の11歳は人間では60歳に相当します。
この頃から体力も衰え病気の心配も出てきます。

いつかまた出会えるその日まで

心細くなると以前に増して、猫は寄り添い甘えてきます。
病気の場合は顕著で、片時も離れたくないと訴えてきます。

天寿を全うするその瞬間迄、できる限り一緒にいてあげてください。
どうか労ってあげてください。
よく頑張ったねと声をかけ、安心させてあげてください。

必ず応えてくれます。

その子は最期の力を振り絞って私の傍に来ました。
私は無我夢中で「僕らはみんな生きている」と歌いながら
ひっそりと彼を送り出しました。

辛い時や楽しい時・・・
苦楽を共にしてきた猫たち

できることは限られているかもしれないけれど

猫たちは待っていてくれる
いつかまた出会えるその日まで

きっときっと・・・

猫も人間同様、年齢を重ね学習することでコミュニケーションを取るのが上手くなります。
一緒に生活していく中で、猫と人間双方が穏やかで快適な暮らしができれば理想的ですね!

2白猫 撫でる 後姿

そういう生き物だと諦める

元々単独で行動する猫には群れと言う概念がありません。
ですから、独立心の強い甘えない猫は本来の野生に近い猫らしい猫と言えます。

ここで甘える派と甘えない派の猫さんについて
飼い主さん達の絶妙なやり取りをご紹介しましょう。

生まれ持った性格であればなかなか変わることはないかもしれません。
中には環境の変化に敏感で警戒心が強くとても繊細な猫もいます。

それも個性、猫はそういうものとまずは受け入れてみませんか?

意外な発見がじわじわ楽しみに変わるかもしれません。

猫本来の猫らしさをまずは存分に認める・・・シンプルにそこから始めてみてはいかがでしょう。
固く考えるより、案外心地良い関係を築くことができるはずです。

病院などに行くと、急に寄り添ってくるのは信頼している証

病院=恐怖と感じている猫は多いはずです。
想像してみてください。
人間だって病院は嫌です。
環境が変わり不安になっているところに知らない人から検査や治療をされるのです。
猫にしてみればたまったものではありませんよね。

普段めったに鳴かない子が急に鳴いたりかまって欲しいと甘えてきたリ・・・
どうしていいかわからない・・・
そんな時は不安で心細くて仕方ないのです。

病院で猫が急に寄り添ってくる場合、このような心理背景が考えられます。

そんな時は自信を持ってください。
唯一頼れる存在はあなただけと言う信頼の証です。
猫が安心するまで寄り添い、優しく声をかけてあげてください。

甘えん坊にすることはなかなか難しい

いかがでしたか。
猫たちの習性や個々の心理状態に気づいていただけましたでしょうか。

・単独で狩りをするハンターであるため、猫はもともと甘えることが少ない生き物
・飼い主さんの接し方に問題がある
・幼少期の接し方が重要
・年齢を重ねることで甘えてくることもある
・そういう生き物だと諦める
・病院などに行くと、急に寄り添ってくるのは信頼している証

以上のように猫が甘えない理由をまとめてみました。

猫が安心してくつろげる環境を整えましょう

もちろん個体差はありますが、猫の習性や個性を大切にして
ゆっくりとまずは環境から整えていきましょう。

安心できる家だと猫が感じることで関係は自然に築いていけるはずです。
まずは、猫が安心してくつろげる環境を整えましょう。

・猫にとって自分が敵ではないことを認識してもらうこと。
・家は安全で家の中に安心できる場所が確保されていること。

段ボール箱の中に猫の安心できる布やおもちゃを入れてあげるなど
できることから少しずつ始めましょう。

猫にとって暮らしやすい環境づくりをしていくうちに
少しずつ信頼関係を築いてください。

おばあちゃん大好き♡ うるさい子どもはちょっと苦手だなぁ。

ゆったりした動作と穏やかな口調で猫に接しましょう。
スキンシップもほどほどに。
けっして急いではいけません。

最初はなかなか難しいと感じるかもしれません。
でも、あきらめないでください。

根気よく時間をかけて接していけば、その猫独自のやり方できっとあなたの愛情に応えてくれます。

かけがえのない猫のいる日常が至福の瞬間に

いつの間にか体の一部が触れていたり、あなたの姿が見えないと探してみたり・・・
ぷっと吹き出してしまうことがあるかもしれません。
何気ない猫のいる日常が温かくかけがえのない大切な暮らしにきっと変わっていくことでしょう。

不器用だなぁと思いながらも愛おしくてたまらない。
どの子も個性豊かに愛情表現をしてくれるにちがいありません。
そんな風にさりげない猫との至福の瞬間をぜひ感じとってほしいと思います。