猫が一番多く発症する尿路結石の治療法と症状。予防のキャットフードについて

飼い主にとって、ペットの健康はとても気がかりなものですが、猫や犬は、人間に比べると基本的には健康だと知っていますか?大半の猫は、若いうちはほとんど病気をせずに晩年を迎えます。動物病院に連れて行くのは、ワクチン接種や定期健診だけだという飼い猫も多くいます。

ですが、下部尿路の疾患は例外です。結石ができて膀胱や尿毒症を発症し不快感や痛みを伴い、とてもつらい病気です。今回は、1歳から老齢の猫まで幅広く発症する可能性がある「尿路結石」とはどのような病気なのかを調べてみました。

結石ってなに?

文字通り尿路に結石が出来る病気ですが、「結石」とはいったいなんなのでしょうか?

まず結晶

結石になる前の小さい粒子を結晶といいます。通常は、肉眼で見えませんが、猫のトイレ容器にキラキラと光って見えることがあります。

次に結石

結晶が凝集し結石になります。結石になると肉眼でも見られるサイズになります。

結石の種類

結石には色々な種類があります。尿路に結石ができる主な種類についてみてみましょう。
ストルバイト(別名:リン酸マグネシウムアンモニウム)
鉱物学に精通する外交官の名前から命名されたといわれています。猫の尿路結石で最も多い種類です。

アルカリ性のときに形成されやすくなります。ストルバイトは、食事療法で溶けます。 

引用元:http://www.kamayachi-vet.jp/specialities02.html

シュウ酸カルシウム
結石の発生割合は地域に関係があるそうです。猫の尿路結石で2番目に多い結石ですが、地域によってはシュウ酸カルシウムが最も多いところもあります。シュウ酸カルシウムの結石は、食事療法でも溶けません。

引用元:http://sippolife.jp/issue/2015080300006.html

尿酸塩
痛風の原因になるプリン体と同じ成分で、猫の尿路結石の中では、5%前後を占めます。尿路結石としては、稀です。

引用元:http://goo.gl/UznRDr

尿路結石症(尿石症)とは

年齢や性別に関係なく、どの猫にも発症する可能性がありますが、比較的オス猫がかかりやすいといわれています。オス猫の尿道の形状に関係があり、細くS字に曲がっていることにより結石が詰まりやすいからです。

尿路結石症は、結晶や結石が腎臓から尿管・膀胱・尿道の中にできる病気です。
結石は砂粒くらいから、数cmの固まりまであり、膀胱や尿道を傷つけたり詰まったりします。
早期に発見で回復しますが、発見が遅れると命に関ることもあります。

尿路結石症(尿石症)の原因

尿路結石はどうしてできるのでしょうか?原因についてみてみましょう。
●尿中にマグネシウム・リン・カルシウムなどのミネラル成分が増える。
●尿のpHバランスが崩れる。

ミネラル成分の増加やpHバランスが崩れる要因は

●あまり水を飲まずに濃度の濃いオシッコをする
●食事の内容や生活習慣

尿路結石症(尿石症)にかかりやすい猫は?

●オス猫は、尿道の形状から結石が尿道に詰まりやすいようです。
●肥満の猫も尿路結石になりやすいです。

尿路結石の症状は?

●何度もトイレに行く。
●尿の量が少ない。
●トイレでうずくまる。
●排尿時に痛がり血尿が出る。
●トイレではない場所で粗相をする。
●猫に落ち着きがなくなる。

尿結石で、2日以上尿がまったく出なければ尿毒症になり、命に関わる危険な状態になります。

尿路結石の診断方法

実際に病院でどのような診断をするのでしょうか?
●採取した尿を顕微鏡で観察し、尿中の結晶形成の有無と種類を検査します。(尿沈渣検査)
●尿の色・尿比重・尿ph・尿糖・尿タンパクを調べます。(尿性状検査)
●レントゲン検査や超音波検査で結石が形成されているかどうかを調べます。(画像検査)
●細菌感染が要因で発症した尿路結石の場合、その細菌を培養し、その種類を突き止めます。効果のある抗生物質がなにかを調べることができます。(尿培養検査)。

尿路結石症の治療

治療法は症状の軽重に応じて変わります。
●軽度の場合は、結石を溶かす薬や療法食を行います。
●膀胱や腎臓に大きな石がある場合は、手術で除去する方法もあります。
●結石が尿道に詰まり尿が出にくい場合は、尿道口からカテーテルを入れ、尿道洗浄で結石を流し出します。
●結石が取れない場合や、再発をくり返すオス猫には、ペニスを整形し尿道を短くする手術を施すときもあります。

尿路結石用処方食とは

食事療法は、低マグネシウム・低リン・尿pHの調整や利尿を促すような工夫がされます。治療中は、別のキャットフードやおやつなどをいっさい与えないように気をつけます。食事の与え方は必ず獣医師の指示に従うことが必要です。

引用元:http://www.kibougaoka-ac.com/nyouro.html

ストルバイトの処方食の効果について

報告によると、食事療法により平均4〜6週間で溶けるとされています。なかには、それ以上かかる猫もいます。食事療法を試し、結石自体の大きさの変化がない場合は、違う成分が混合している可能性があるでしょう。

処方食を食べないときはどうすればいいの?

もし全く療法食を食べないときは、ウェットフードを試してください。ウェットフードは水分が多く含まれています。そのため、水分を体に摂取されやすく尿が薄くなります。薄い尿になると、結石が作りにくくなります。結石が溶けることはありませんが、再発の予防として効果的です。

引用元:http://goo.gl/T66MtL

シュウ酸カルシウム結石用処方食は?

シュウ酸カルシウム結石は、基本的には食事療法では溶けませんので効果はありません。

尿路結石症の予防

尿路結石症は再発しやすい病気です。
●食事内容が結石形成の原因として関わっています。ミネラルバランスがよく、適切な尿pHをコントロールする成分が入ったキャットフードを与えるようにしましょう。
●水をたくさん飲ませる工夫をしましょう。一緒に遊んであげるなど適度な運動は水を飲む量を増やす効果もあります。この病気の原因とも考えられる肥満防止にもなります。
●猫が尿を我慢することがないように、トイレ環境をいつも清潔にしましょう。

引用元:http://www.nekohon.jp/litter/system.html

まとめ

尿路結石は再発の予防を心がけることがとても大事です。慢性化すると膀胱炎や、尿毒症といった深刻な病気を引き起こす場合もあります。早期発見早期治療も重要なキーポイントです。どの猫でもなりやすい尿路結石、日頃からの健康管理で予防してあげたいものですね。