猫の熱中症の原因と8つの症状、応急処置と対策を覚えよう

蒸し暑い家の中で猫の姿が見あたらないとき、「あ~、こんなところにいたんだ。」と思うことがありませんか?
例えばお風呂場や風通しのいい廊下など。

猫はひんやりした冷たい場所で涼をとりますが、暑さには弱い動物です。
平熱が元々高い猫にとって2~3度体温が上がることは非常に危険です。
体温が41度を超えると重篤な症状を起こすことがあります。

ところで、皆さんは猫の体温をご存知ですか?
子猫やシニア猫以外では、通常38~39度前後で人間に比べ高めです。
人間ですと37度を越えれば熱がある状態ですよね。

人間に比べると汗腺が少なくさらに毛皮を纏っている猫たちは、体表面から熱を放出することが難しく汗をかいて体温調節することができません
そのため、室内の温度や湿度を適切に管理することが大切です。

では、猫が熱中症にかかる原因や症状、応急処置などについて、一緒に見ていきましょう。

猫の熱中症の原因

まず熱中症についてですが、ウィキペディアによれば次のように定義されています。

暑熱環境下においての身体適応の障害によっておこる状態の総称である

引用:

発汗することで体温調節のできない猫たちは、呼吸で補っています。

熱中症になると、正常な体温を維持することができません。
急激に上がった体温を下げることができなくなるためです。

暑い日中、室内で猫を留守番させたらどうなるでしょう。
これは室内に限らず、車内も同様です。
エアコンをかけずにいると、真夏の車内は50℃を越えてしまいます。
また、狭いキャリーケースで移動させる時も要注意です。

高温で風通しが悪く普段と違う環境下におかれた猫は、ストレスから急に体温を上げてしまうことがあります。十分気をつけましょう。

室内の温度が上昇した時

では、熱中症の原因を具体的に見ていきます。
室内の場合、気をつけるのは以下の3点になります。

気温が30℃を越えた状態が続く
湿度が60%以上である
③密閉され風通しが悪い

このような条件下に猫をおかないようくれぐれも注意してください。

普段より水分補給ができていない

脱水症状から熱中症へ

水分を摂らずに運動したり黙々と作業した結果、熱中症になったと言うニュースを耳にすることがあります。
水分や塩分の不足から脱水症状を引き起こし、徐々に熱中症へと進行していきます。

では、普段あまり水を飲まないと言われる猫の場合はどうでしょうか。
特に雄猫でドライフードを与えている場合には、水分を摂ることが非常に大切です。
一日150ccの水分が必要となります。

猫用の循環型給水器

ところで、猫が水道の蛇口から水を飲むところを見たことがありますか?
中には流れている水が好きな猫もいて、水で遊んでいることがあります。
ただし、猫が喜んでいるからと言って、水道の水を出しっ放しにするわけにはいきません。
水道代が高くついてしまいますよね。

でも、便利な給水器がありますので、ご安心を!
写真の給水器はドリンクウェル(Drinkwell)プラチナム ペットファウンテン。
猫用の循環型給水器です。

音も静かで、真上から見ると猫の顔型をしています。
猫が水を飲んでいるところを上から見るとシンクロして可愛いです(*^ω^*)

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熱中症にかかりやすい猫の特徴

ところで、どのような猫でも同じように熱中症にかかりやすいのでしょうか?
ここでは、熱中症にかかるリスクの高い猫について見ていきます。

子猫やシニア猫、肥満傾向の猫はリスクが高い

まず、猫の種類に限らず子猫やシニア猫はそのリスクが高いと言えます。
人間も同様ですが、自分の症状に気づきにくいため、重症化しやすい傾向があります。

また、肥満傾向の猫は分厚い皮下脂肪に覆われ熱が放出しにくいので、リスクが高いです。
さらに首周辺の脂肪は呼吸機能を低下させ、体温調節を補助する大切な働きを奪います。

<熱中症にかかりやすい猫>
・子猫
・シニア猫
・肥満傾向の猫

鼻ペチャな猫や北国育ちの猫もリスクが高い

その他に熱中症にかかりやすい猫の種類を見ていきましょう。

まず、ペルシャ、ヒマラヤン、エキゾチックショートヘアなど、人気の高い鼻ペチャな猫たち。
詰まった鼻は元々呼吸しづらいため、リスクは高いと言えます。

次に、メインクーンノルウェージャンフォレストキャットなど寒冷地で生まれた猫たちです。
アメリカンショートヘアも体内に脂肪を貯めこむ体質なので、熱中症になりやすい傾向があります。

蒸し暑い夏は特に辛いにゃぁ~
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引用:www.100neko.net

猫が熱中症にかかりやすい時期

では、猫が熱中症にかかりやすい時期はいつでしょうか?

温暖化の進んだ現代では、4月頃から熱中症の危険があると言われています。
具体的には4月下旬のゴールデンウィークから10月頃まで、およそ1年の半分にあたります。
特に暑くなり始める5月から6月の初夏や、涼しくなる前の晩夏は油断しがちなので、くれぐれも注意が必要です。

猫を室内において外出するときは、以下の3点に気をつけましょう。

・温度を30度より低く保つ
・湿度が60%を超えないようにする
・風通しや換気に気をつける

熱中症の症状

人間のように汗をかいて体温調節のできない猫たちは、呼吸によって体内の熱を出そうとします。

汗をかけないから、呼吸は大切なのにゃ。
熱中症の症状を3段階に分けて見ていきましょう。

【熱中症の初期症状】
・食欲がない
・だるそうに見える
・浅く速い呼吸をしている

【熱中症の症状】
ハァハァと舌を出しあえぐような荒い呼吸パンティングをしている
・よだれが出る
・目や口の周りが充血している
・嘔吐や下痢

【熱中症の重篤な症状】
・虚脱、意識の混濁、失神
・痙攣(けいれん)
・吐血や下血(血便)、血尿
・皮膚や粘膜が青白い(酸素不足によるチアノーゼ)

軽い熱中症の時に起こす行動

猫がだるそうに浅い呼吸をしているときは、まず体温を下げ、水を飲ませます。

体温を下げる

・風呂場やエアコンの効いている涼しい部屋に連れて行く
・湿らせたタオルや冷却材を脇の下や首にあてる
*この時、体温が下がり過ぎないよう注意しながらマッサージを行いましょう。
・団扇や扇風機で冷たい風をあてる

水を飲ませる

水を飲めないときは、スポイトなどを使って水を飲ませましょう。

重度の熱中症の疑いがあるときに起こす行動

30~60分以内に適切な処置をします。
パンティングなど重度の熱中症の疑いがある場合は
猫の体を冷やし体温を下げると同時に動物病院に連絡し、先生の指示を受けてください。

*安静にし、無理に水を与えないようにしましょう。
*体内に侵入した細菌やウイルスと戦うため発熱し、体温を自ら上げることがあります。
 この時は通常パンティングは起こらないので、熱中症ではありません。

次に応急処置について見ていきます。

熱中症にかかった猫の応急処置

風通しの良い涼しい部屋に猫を移動させる
         ↓
水で湿らせたタオルで全身をくるむ・霧吹きで水を吹きかける
         ↓
呼吸を確保し、冷却材を脇の下や首筋の頸動脈にあてる

氷水は血管を収縮させるので使わないように注意してください。
*猫の体温が測れる場合、39℃まで下がったら冷やすのをやめましょう。
         

まとめ

熱中症には大きく分けて次の8つの症状がありました。

1. グッタリしている
2. 食欲がない
3. 呼吸が荒い(パンティング
4. 大量のよだれが出る
5. ふらふらしている
6. 嘔吐・下痢・血便
7. 痙攣
8. ショック症状(血圧低下に伴う意識の混濁など)

猫の熱中症は、適切な室温と湿度を保ち、風通しをよくすることで防げます。
猫と人間では体温調節の仕組みが異なることを日頃から意識し、大切な家族を守りましょう。