猫はなぜ抜け毛が多い?換毛期や原因と夏に向けての脱毛予防対策 

家の中で猫を飼っていると、衣服や寝具によく猫の毛がまとわりつきます。外出時の衣服へのコロコロは欠かせないアイテムになっています。猫は毛が抜ける動物なのだからしかたがない?でも抜け毛対策を怠ると、毛球症などの病気を引き起こす可能性もあります。今回は、猫の抜け毛が多くなる原因や対策について探っていきます。

抜け毛の時期

猫は健康でも毛が抜けやすい動物ですが、特に抜け毛がひどくなる時期についてみてみましょう。

換毛期

猫の毛の抜け替わり時期は春過ぎと秋の二回です。人間の生活では衣替えの季節といえるでしょう。
この時期は「換毛期」といい、気温の変化に適応するために毛が生え変わります。春から夏に向けて、冬に防寒の役目をしていたフワフワの長い毛から風通しの良い短い毛へと変わります。

逆に夏が終わり涼しくなると、今度は長めでボリュームのある冬毛に生え変わります。また、人間と同様に猫の毛にも成長のサイクルがあります。成長期を過ぎると毛は抜けていきます。人間とは違い、一つの毛穴から沢山の毛が密集しているので、成長期を過ぎて抜ける毛の量は、人間の数十倍になります。毎日掃除をしても、抜け毛が目立つのは仕方がないことですね。

完全室内飼いと換毛期の関係

前述したように猫の主な換毛期は年に2回ですが、完全室内で飼っている猫の場合は当てはまりません。 部屋の温度差があまりない場合、室内飼いの猫には換毛期はなく、1年中生え変わるといわれています。完全に室内で飼っている場合は、抜け毛対策として毎日のブラッシングは大切ですね。

引用元:http://www.homes.co.jp/cont/press/rent/rent_00042/

発情期と脱毛の関連性

発情期に抑圧されストレスがたまると、ホルモンバランスが崩れ、ひどく脱毛してしまう場合があります。猫の体毛が、左右対称に抜ける場合は、ホルモンのバランスの乱れがある可能性が高いです。異常に気がついたら獣医師の診断を受けましょう。
ホルモン剤を打つ治療法がありますが、再発させないためには、去勢・避妊手術をし、猫のストレスを減らすことが必要になります。

病気が原因の抜け毛

このように、健康な猫でも自然に毛は抜けますが、中には抜け毛の原因が病気による場合もあります。どのような病気の原因が考えられるかを見てみます。

皮膚病

皮膚病は猫の抜け毛や脱毛で多い原因の1つです。

アレルギー性皮膚炎

日光過敏症や食べ物が原因のときもありますが、実際はさまざまなものがアレルギーを引き起こします。このため、原因を突き止めることは非常に難しいのです。内臓に疾患がない場合は、原因が分からず対処療法しかできない場合も多くあります。

寄生虫による皮膚炎

代表的なものとして、ニキビダニ症(毛包虫症状)・ツメダニ症状・ノミ・ダニなどの寄生虫により皮膚炎を発症し、毛が抜ける原因になります。

細菌による皮膚炎

糸状菌症・疥癬(かいせん)・白癬(はくせん)などの菌が原因で皮膚に炎症を起こします。

偏った食事によるビタミン不足

いつも同じものを与えていると栄養バランスが崩れてしまう場合があります。そのためビタミン不足となり脱毛の原因になります。

免疫の異常

免疫細胞は皮膚を正常な状態に保つために大切な働きをします。この機能が乱れることにより皮膚異常が見られ脱毛の原因につながる場合があります。

糖尿病と甲状腺機能亢進症(バセドウ病)

この病気にかかっているとホルモン系の異常が見られ、そのために体の左右対称に毛が抜ける症状が現れます。

その他にも腎臓病・クッシング症候群・肉芽腫肉芽腫・ニキビ尾線炎などの病気が原因で脱毛する場合があります。

ストレス性の脱毛症

病気が原因で皮膚自体に異常が生じて毛が抜ける以外に、心理的な原因での脱毛もあります。心因性の脱毛症、つまりストレスで毛が異常に抜けてしまうのです。
心理的に何らかの変化があり、大きなストレスや不安がたまり発症する病気です。ストレスや不安といった精神的な変化で毛細血管が収縮します。そうすると、血行が悪くなり、栄養が十分に行き渡らず毛が抜けてしまいます。

引用元:http://arthurkun.exblog.jp/8400740/

ストレスがたまったときの猫の仕草

●いつもより強く尻尾を噛む。
●必要以上に足を舐める。
●過剰な毛づくろいをする。

ストレスの原因

猫がストレスを感じてしま時はどのような状態でしょうか?さまざまな原因がありますが、いくつか例を挙げてみます。
●飼い主が猫を放ったらかしにしている。
●いつも可愛がってくれた人がいなくなった。
●猫嫌いの人との同居が始まった。
●お気に入りのものを失う。
● 気に入っていたものがなくなってしまった。
●食事やトイレ、寝床の場所が急に変わる。
●外に自由に行き来していたのに、突然に出してもらえなくなった。
●猫同士がケンカをして負けてしまう。
など猫はデリケートな心の持ち主なのが伺えますね。

引用元:http://karapaia.livedoor.biz/archives/52197790.html

抜け毛予防対策

猫は私たちが考える以上に繊細な動物なのです。なるべく猫にストレスを与えないような環境を作ってあげるように心がけたいものですね。飼い主ができる猫の抜け毛を予防する方法についてみてみましょう。
●掃除をまめにする
●毎日のブラッシングなどで皮膚を清潔にする
●キャットフードの見直し
●一緒に遊べる時間を増やす
●キャットタワーの設置など運動できる場所を作る

引用元:http://goo.gl/uMu0Zh

ぼーちゃん
環境を変えることで、自然に治る脱毛もありますよ。
●内蔵疾患の要因なら動物病院へ
1.診察を受けて血液検査を受けます。
2.ダニ・ノミが原因の場合は、まず患部を清潔にする必要があります。
3.皮膚病の外用薬、漢方の軟膏やクリームやスプレーなどさまざまな治療方法があります。獣医師さんに相談し適切な治療を受けましょう。

換毛期にはフーリーとファーミネーター

(フーリー)引用元:http://www.nicesite001.info/foolee.html

(ファーミネーター)引用元:http://www.lhouse.jp/furminator.html

長毛種の毛の構造はダブルコート(上毛と下毛の2重構造)が多いので、換毛期は特に毛が多く抜けます。ダブルコートの抜け毛対策としてフーリーやファーミネータを使用してブラッシングするのが効果的だという声があります。
●長毛種は毎日、できれば2回のブラッシングを朝と晩にするのがオススメです。
●短毛種は猫によってもさまざまですが、1日1回という人もいれば週に2~3回でいいという人もいます。猫の抜け毛の状態を見ながら調整していけばいいでしょう。

番外編:猫の抜け毛の再利用

換毛期には、特にびっくりするくらい毛が抜けるときがありますよね?そんな時、ただ捨ててしまわないで、愛猫の毛を再利用して猫フェルトを作っている人もいますよ。

引用元:https://jp.pinterest.com/pin/261208847113931247/


「猫毛フェルトをいきなり作るのは難しい」という人には、猫毛ボールをまず作ってみてはいかがでしょうか?

まとめ

ブラッシングは猫も長時間だと飽きて嫌になる場合も多いです。短時間でいいので、毎日ブラッシングをすることで、抜け毛対策にもなりますし、病気の予防にもなります。特に換毛期には丁寧にブラッシングをし、あらかじめ毛を回収しておけば、お掃除も少しは短縮できそうです。愛猫とのスキンシップも兼ねて、あせらず、気長に続けていきましょう。