猫の毛球症とは、症状と治療や予防対策や気になる費用はいくら?

猫の病気に毛球症があります。毎日ぐうたらしているように見える猫でも、毛づくろいは欠かせません。猫は平均3.6時間も毛づくろいをしているという報告もあります。起きている時間の4分の1は毛づくろいをしていることになります。この毛づくろいと毛球症には、大きな関係があります。今回は猫の病気、毛球症について調べます。

毛球症 とは

人間が嘔吐する時は、体に異常がある場合ですが、猫は健康な時でも吐きます。毛づくろいの時に飲み込んでしまった被毛を体内から排出する行為だといわれています。ところが、体毛が猫の消化器官内に溜まり、吐くことも排便することもできなくなる状態になる場合があります。これが、毛球症です。猫の舌にはザラザラした突起がついているので、グルーミングの度に毛玉を飲み込んでしまいます。大量の毛が胃の中で球状になると嘔吐や便通からの排出が困難になってきます。

引用元:http://aubreyamc.com/feline/siamese/

症状

毛球症になった場合、どのような症状が見られるのでしょうか?
●食欲がなくなる。
●吐こうとするが吐けない
猫が毛球症になると、「ケホッケホッ」と咳をしながら、吐こうとします。

引用元:http://www.ovshosp.com/blog/

引用元:http://www.ovshosp.com/blog/

●便秘になる。
便秘になるとお腹を触ると嫌がるようになります。

原因

では、なぜ毛球症になるのでしょうか?その原因は:
●ブラッシングが十分にされていない
ブラッシングをしないと、毛づくろいの度に飲み込んでしまう抜け毛が多くなります。毛玉は、大量の毛が胃の中でもつれボールやフェルト状に固まったものです。特に、毛が生え変わる時期や長毛種の猫で、ブラッシングが十分でないとできやすくなります。
●ストレスや不安
ストレスが原因で心因性脱毛を発症すると、過剰に舐めてしまい、大量の被毛を飲み込んでしまいます。
●十分に吐き出せない
内臓の不調で毛を上手に体内から吐き出すことができないと毛球症になる場合があります。加齢や何らかの病気で胃腸の働きが弱っている場合などが考えられます。
●病気が関連している
皮膚病があると、何度も毛を舐めてしまいます。アレルギー性皮膚炎、ノミ・ダニ寄生、真菌症など、痒みがある病気の場合、特に舐める頻度が増え、毛玉が溜まりやすくなります。

毛球症にかかりやすい猫の特徴

毛玉を頻繁に吐く猫もいれば、全く吐かない猫もいます。猫それぞれだとは言っても、毛球症の発症率は、猫種によって違いはないのでしょうか?
●ペルシャなどの長毛猫の方が発症しやすい
実際に毛玉が詰まって毛球症になってしまった猫の中で80%が長毛種だったとの報告もあります。やはり、毛の短い猫は毛球症には罹りにくいようですが、特にアビシニアンなどは、短毛種の中でも毛が短いので、さらに毛球症を引き起こしにくいそうです。
あるアンケートでは、長毛種の猫が短毛種よりも約2倍毛玉を吐くという結果が出たそうです。

ぼーちゃん
短毛種で、よく吐く時は、慢性的的な異常があるかもしれないよ。病院に行ってくださいね。

毛球症の治療

症状が軽い場合

●毛球除去剤
症状が、食欲不振だけの場合は、比較的症状が軽い段階です。この場合は毛球除去剤を使って様子をみます。猫の口元に薬を塗り、ペロペロなめさせます。便と毛玉をコーティングし通りを良くすることで、毛玉を便と一緒に体外に排泄させる効果があります。
●併発している病気の治療
毛球症が原因で、胃炎や便秘を併発している場合は、これらの治療も施します。

症状が重い場合

●外科手術
毛球除去剤を使用しても効果がなく毛玉が消化管に完全に詰まってしまうなど、症状が重篤な場合は外科手術を行います。胃や腸を切開し、毛玉を直接除去します。

治療にかかる費用

毛球症の疑いがあれば、すぐに病院に連れて行って診断を受ける必要がありますが、その治療にかかる費用はどれくらいなのでしょうか?実は
動物病院では、治療費用に関して基準がなく、自由診療制度が取り込まれています。自由診療とは保険診療制度の医療ではなく、治療費は全額自己負担になります。治療費は、それぞれの動物病院が決めていますが、実例としてペット保険会社が提示した金額を見てみましょう。
1.症状が軽度の場合(合計:2,600円)
・診察料:1,000円
・毛球除去剤:1,600円
2.重度の場合(合計:¥193,300円)
・診察料:1,000円
血液検査:10,000円
・レントゲン検査(胸部): ¥4,000を2回で8,000円
・手術料:90,000円
・麻酔料:20,000円
・静脈点滴:5,000 を3回で15,000円
・皮下注射:3,200円を7回で22,400円
・内服薬:400円を6回で2,400円
・入院費:3,500円を7回で24,500円

*猫の症状や病院によって金額が変わりますので注意して下さい。上記に示した金額は、あくまで一例であり、毛球症治療費の平均相場というものではありません。

毛球症の予防対策

病気になると、猫も辛いですが、飼い主にとっても経済的な負担がかかります。毛球症にならないために、日頃の予防対策についてみてみましょう。

日頃のブラッシングを欠かさない

毛球症の予防の基本は、日頃からの猫のブラッシングです。あらかじめ無駄毛を取り除いてあげるだけで、猫が毛づくろいする時に飲み込んでしまう毛の量が減り、毛球症予防につながります。

引用元:http://fanblogs.jp/kyabin/archive/60/0

毛球ケア効果のあるフードを与える

●飲み込んでしまった毛を出来るだけ体外に排出するよう、植物繊維がたくさん含まれる毛球ケア機能の高いフードを与えると効果的です。フード中の食物繊維の量を増やすことで、消化管の動きを促す働きがあります。毛玉がお腹に長い間とどまると、固く詰まり安くなりますので、便秘にならないようにお腹の動きを活発にして便と一緒に排泄します。
●ウェットフードがドライフードより排出を促します。
●ドライフードでは、三角の形より丸い粒、大きいより小さいほうが、胃腸の中を進むのが速いです。

引用元:http://item.rakuten.co.jp/hinoki/w000254/

毛玉予防フードを食べない猫は、より排出の速いフードを選びましょう。

一度に沢山の餌を与えない

フードの量を少なめに分けて与えるほうが、腸の動きが早くなります。

サプルメント

毛球症予防のサプリメントに含まれている流動パラフィンやワセリンの成分は、お腹の中で吸収されず便の排出を促します。
無味無臭なので、食事に混ぜても猫は嫌がらず食べてくれます。
*誤って肺に入ると重篤な肺炎を起こすので、注射器などで強引に飲ませることは禁物です。

流動パラフィンは脂溶性ビタミンの吸収を妨げる場合もあるので、長期的な使用は、不安に感じる飼い主もいます。ただし、人間では流動パラフィンを長期的に使用しても深刻な副作用は報告されていないようです。基本的には問題ありませんが、用量を守り異常がでた場合は早めに獣医師に相談してください。

引用元:http://peco-japan.com/54585

猫草

猫草は植物繊維が含まれているので、消化管が刺激され嘔吐を促すという考えもあります。

引用元:http://nekomarucafeokinawa.ti-da.net/e3650071.html

まとめ

一度毛球症に罹っても、日頃のブラッシングやフードを管理することで再発は予防できます。ただし予防の効果が上がらず再発を繰り返す場合は、獣医師に相談しましょう。毛球症以外にも毛玉を頻繁に吐きやすくなる病気があります。食道、胃、十二指腸にある慢性的な病気がそれです。また他の病気が原因で吐いた時に毛玉が混じることがあります。
食物アレルギー、炎症性腸症、リンパ腫など実際には病気が隠れていることもあるのです。気がついた時には、すぐに動物病院へ連れて行ってください。