猫の耳がおかしい?症状から見る6つの病気の原因治療と掃除予防法

最近、愛猫の耳の掻き方が気になるという方はいませんか?しつこく掻く、頭をよく振る、こういう仕草をするときは、耳の病気になっているのかもしれません。そこで、今回は、耳の症状や猫の仕草からどのような病気が考えられるか、その原因や治療方法、予防などを見てみましょう。

猫の耳の症状から予測できる病気

しきりに耳をかいている

●外耳炎
●耳ダニ感染症
●耳血種類(耳介毛種類)

頭を振る

●外耳炎
●中耳炎
●耳ダニ感染症
●耳血種類(耳介毛種類)

耳垢が多い

●外耳炎
●耳ダニ感染症

耳の中が赤く腫れる

●外耳炎

耳の皮膚が荒れる

●日光皮膚炎
●扁平上皮がん
●外耳炎

耳だれ、耳の中から液が出てくる

●外耳炎

猫の外耳炎

猫の外耳炎とは、音の通り道である外耳道が炎症を起こしている病気です。
外耳道には、耳介といって、耳のひらひらした部分があります。そこから垂直方向に降りる縦穴のような「垂直耳道」と、垂直耳道の突き当りから水平に伸びる横穴のような「水平耳道」があります。外耳道の炎症は、この垂直から水平に向かう耳道に炎症が発生している状態をいいます。

引用元:http://blog.livedoor.jp/sally33/archives/50272707.html

症状

●しきりに頭を振ったり耳を掻く。
耳を家具や柱にこすりつけたり、後ろ足で引っかく仕草を見つけたら要注意です。
●においや耳垢も多く出る。
黒いワックス状・腐臭や甘酸っぱい悪臭をともなうネバネバした耳垢がでる・膿が混じった耳だれが出るなどがあれば気をつけて下さい。
●外耳道や耳介の周囲が赤く腫れ、かゆがる。
外耳炎をそのままにしておくと中耳炎や内耳炎に悪化することがあるので、早めに受診しましょう。

原因

●耳ダニが寄生する。
ミミヒゼンダニや耳疥癬といったダニが耳に寄生して外耳炎に発症します。
●異物が耳の中に侵入する。
●アレルギー
●耳の中に水が入ってしまう。
外耳道内が湿るため、湿気を好む真菌や細菌が感染し発症します。

治療法

●耳の洗浄
基本治療は、耳を洗浄します。
●原因を突き止めて、駆除剤や抗生物質を使用
1.耳ダニが原因の場合は、その駆除剤を投与します。
2.細菌や真菌が原因の場合には、抗生物質や抗真菌剤を塗ります。
3.炎症がひどい場合には抗炎症剤を塗布します。

外耳炎の予防

●猫のブラッシングなど日頃のお手入れの時に、耳の中に異常がないかを調べましょう。
●日頃の観察が大切です。「耳をかゆがっていないか?」「頭を変に振ったりしていないか?」「仕草に異常がないか」を気をつけて見てあげましょう。
●早期発見で、症状が軽いうちに病院で受診してください。

猫の中耳炎

猫が中耳炎になると、中耳(ちゅうじ)と呼ばれる耳の奥にある部位に炎症が起きます。
中耳といわれる部分は、鼓膜・その後ろにある鼓室(こしつ)耳小骨(じしょうこつ)耳管(じかん)の領域を指します。
顔面神経や、自律神経のすぐ側にあるため、中耳炎を発生すると、このような神経にも影響を及ぼします。

顔面神経は中耳は顔の筋肉を、そして自立神経は眼球領域の調整を司る働きをします。

中耳炎の症状

●頻繁に耳を傾けたり、頭を振ったりする。
●外耳炎と同じような症状が見られる。
●耳の痛みが強く元気がなくなる。
●頭部を触られるのを嫌がる。
●発熱する
●平衡感覚が失われ、不自然な歩き方になったりよろける。
●顔面の神経麻痺や目の揺れ、眼球が落ち込み瞬膜が飛び出して見えたり、まぶたが垂れ下がる

引用元:http://ishijimavet.blog.fc2.com/img/IMG_2702.jpg/

中耳炎になる原因

●外耳炎の炎症が中耳まで広がる。
●耳管から外の細菌やウイルスの侵入。
●中耳内に腫瘍やポリープがあり、炎症を引き起こす。

治療方法

●外耳炎の悪化が原因の場合は、耳の洗浄など外耳炎の治療をします。炎症が悪化し、鼓膜に穴がある場合は、薬液治療はしません。
●細菌や真菌が原因の場合は、菌を正確に突き止め抗菌薬や抗真菌薬を投与します。
●ウイルスが原因の場合は、抗生物質を3~6週間投与します。
●抗生物質で改善せず症状がひどい場合は、手術を行います。鼓膜を切開し中耳を露出し滅菌生理食塩水で洗浄する方法があります。この処置は、猫にとって負担が大きいため、きわめて重症で慢性になっている場合行われます。

耳ダニ感染症〔耳疥癬(みみかいせん)、ミミヒゼンダニ感染症〕

猫の耳の中でダニが繁殖した状態をいい、通称「耳ダニ症」と呼ばれます。ミミヒゼンダニの体長0.3mm~0.5mmで、このダニが耳の中に寄生します。主に耳の中だけに寄生し、耳垢や傷ついた皮膚のカサブタ、リンパ液、血液などを栄養に繁殖します。

引用元:http://ecol-biol.com/category1/entry3.html

引用元:http://inukusuri.seesaa.net/article/335964116.html

症状

●黒いワックス状の耳垢で埋め尽くされ、耳から悪臭がする。
耳垢を分泌する腺組織を刺激するため、耳垢とダニの排泄物が耳の中に溜まります。
●耳を掻いたり頭をしきりに振る
ダニが血を吸うときに小さな傷になります。その傷口に免疫細胞が集まり放出する化学物質がかゆみを引き起こします。
頻繁に頭を振ったり、耳を物にこすつける仕草は要注意です。

耳を後ろ足で激しく掻く際、耳の周囲に引っかき傷をつけてる時もあります。
●外耳炎を発症している
●耳血腫を発症している
ミミヒゼンダニと同じく疥癬(かいせん)を引き起こすダニでネコショウセンコウヒゼンダニがいますが、このダニは猫の皮膚を食い破り、全身に寄生します。

原因

耳の手入れ不足
耳の手入れを怠ることで、耳垢が溜まりやすい状態になります。つまり、耳垢を栄養として寄生するミミヒゼンダニにとって絶好の居場所ができてしまうのです。
日頃から、耳の中をチェックをすることで、ダニの感染を早期に発見できます。
感染している動物との接触
耳ダニに感染している動物に接触することで簡単に感染します。
母猫から子猫に、外へ出る猫はよその猫と直接触れ合うこと、また不衛生な環境下での多頭飼育などが原因で感染してしまいます。

治療法

●ダニ駆除剤を投与します。
ミミヒゼンダニに高い効果を持つセラメクチンという成分を含んだスポット式の薬剤が流通しています。多頭飼いが原因の場合は、同居する他の猫や犬にも治療をしなければ、ダニは根絶しません。

引用元:http://goo.gl/qaxq66

●耳の局所治療
耳垢を洗浄剤で除去した後に、耳用の抗ダニ薬を感染した部分に塗ります。
●外耳炎の治療
外耳炎が原因の場合は、外耳道の洗浄や耳道内への点耳薬の塗布が行われます。

予防は室内で飼うこと

●耳ダニ感染症の一番の予防は、常に室内で飼い、外には出さないことです。外で他の猫と接触することで、この病気に感染してしまう可能性が高いからです。
諸事情で外への出入り禁止が出来ない猫の場合は、定期的に耳ダニの予防・駆除剤の投与が望ましいです。
●日頃の耳の手入れ
日常的に耳のケアをしてあげましょう。垢がたまらないように耳のお手入れや、耳の中をチェックしてあげることが予防と早期発見につながります。

引用元:http://soamama244.seesaa.net/article/216979677.html

猫の耳血腫(じけつしゅ)/耳介血腫(じかいけっしゅ)

猫の耳血腫/耳介血腫とは、耳介(皮膚と軟骨で形成された耳のひらひら部分)の軟骨が何らかの原因で折れ、血液や漿液(しょうえき)が溜まり耳の内側が腫れ上がってしまった状態の病気です。

症状

●耳介が腫れる
耳介に血の混じった液体が溜まります。腫れた耳に触ると、ぶよぶよとした感触があります。
●耳が垂れ下がる
痛みは酷くはないですが、耳が重たくなり垂れ下がります。耳を気にして後ろ足で耳の周辺を掻いたり、頭を振る動作が見られます。
●耳を触ると嫌がる

引用元:http://www.oak-animal.com/shorei/shorei2-3.htm

原因

●細菌や耳ダニなどの感染が原因の外耳炎
かゆみや痛みがあるため、耳を掻いたり頭を振ったり何かに強く擦りつけたときに、耳介の軟骨が折れ血の混じった液体が耳に溜まってしまいます。
●外傷によりバイ菌が侵入
猫同士のケンカや耳を掻くとき爪で作った引っかき傷などが原因になります。
●免疫系の異常
血小板減少症を患っている場合、血がなかなか止まらず、異常な出血になり血腫を引き起こします。
●頭をしきりに振りすぎる
外耳炎を発症している猫は、激しく頭を振る仕草をよくします。その際遠心力で耳介の軟骨が皮膚から剥がされしまうことがあります。結果、毛細血管が破裂し耳の血腫を形成してしまう原因になります。
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耳血腫を放置していたりすると、耳介の軟骨が変性し、耳の形がいびつになってしまうことがあるので気をつけて下さい。

治療

●血腫が小さい場合は、患部に溜まった液体を注射器で吸い出します。
●血腫が大きい場合は、切開手術を行います。患部を切り溜まっている液体を排出し、耳の変形を抑える処置をします。
●注射や切開手術後の二次感染を防ぐため、抗生物質の投与を行います。
●猫が自分の足で患部を引っ掻かないように、回復するまでエリザベスカラーを装着します。

引用元:http://robipo.blog73.fc2.com/blog-entry-288.html

猫の内耳炎

猫の内耳炎とは、耳の奥にある内耳に炎症が起こった病気です。 内耳は蝸牛(かぎゅう)・三半規管」(さんはんきかん)という2の器官から成り、音を脳に伝えたり、体の位置情報を脳に伝える働きをする神経が通っています。内耳炎は、この蝸牛神経と前庭神経のどちらに炎症が発生したものをいいます。

蝸牛神経に発症した内耳炎の症状

●呼びかけに無反応になり、難聴になる。

前庭神経に発症した内耳炎の症状

●足元のふらきやまっすぐ進めず、目が回ったように体がくるくる回ってしまう。
●目玉が揺らいでこきざみに震える。
●頭が傾く。
●吐き気・嘔吐がある。

原因

●中耳炎の炎症が内耳にまで広がってしまう。
●内耳中に腫瘍やポリープがあり、炎症を引き起こす。
●ウイルスや細菌による感染症を患り、血液を通して内耳に侵入し炎症を引き起こす。
●外耳炎や中耳炎の治療に使う洗浄液が内耳に入り、炎症を引き起こす。
鼓膜が破れている場合は薬剤の注入は見送ります。穴を見過ごして、アミノグリコシド、ヨード化合物、クロルヘキシジン、クロラムフェニコールなどの消毒薬を使用すると発生します。

猫の内耳炎の治療法

1.内耳炎が外耳炎や中耳炎の悪化が原因の場合は、これらの疾患に対する治療を施します。
2.炎症を引き起こしている病原体を調べ抗菌薬や抗生物質を投与します。
3.腫瘍やポリープが原因の場合は、外科手術を行います。

バランス感覚に障害がある場合

ふらついて怪我をする危険があるので、運動を制限します。外へ出したり、水のある場所へは近づけないなど、気をつける必要があります。

予防法

外耳炎や中耳炎から引き継ぎ内耳炎を発症するケースが一番多いので、普段から耳の手入れを怠らず観察して、異常に気がついたら、すぐに動物病院に連れて行きましょう。そのまま放置して悪化すると内耳炎へと進行します。

猫の耳の腫瘍

猫の耳全般に腫れ物ができた状態を腫瘍といいます。皮膚の最上部から耳の穴そして耳の表皮の下で皮膚の形状を維持す真皮(しんぴ)、分泌腺など、腫瘍は、全ての組織に出来る可能性があります。腫瘍には、良性悪性があり、悪性腫瘍は異常な細胞により他の臓器に転移し支障をきたします。

引用元:http://blog.zaq.ne.jp/nyahobako0204/article/80/

耳腫瘍の主な症状

●腫瘍がイボ状に盛り上がっている。
●腫瘍から出血が見られる。
●腫瘍から膿(うみ)や脂が出る。
●耳をしきりに触ろうとしたり頭を振る仕草をする。

原因

●「真珠腫」や良性腫瘍の場合は、外耳道や鼓室の皮膚に慢性的な炎症があるために引き起こされるといわれています。

外耳道や中耳における良性腫瘍(炎症性ポリープ)は、5ヶ月~5歳の猫に多く発症されるそうです。
●残念ながら多くの腫瘍の発症原因はまだ分かっていません。

耳腫瘍の治療法

●腫瘍が良性の場合は、腫瘍の切除よりも症状を軽くするための治療をします。
●中耳の良性腫瘍の場合は、中耳炎や内耳炎を発症させてしまうことが多いので、外科手術を行う場合があります。
●腫瘍が悪性で命の危険がある場合は、手術で腫瘍を取り除きます。
参考サイト:猫の耳腫瘍

まとめ

いかがでしたか?症状による猫の耳の知識を知って、日頃から猫の耳のお手入れをすることで、感染を予防できたり、耳の異常の早期発見につながります。ただし猫の耳はデリケートです。耳の折れたスコティッシュフォールドのような猫種類は耳の形状が繊細です。かかりつけの獣医に相談するなどして、正しい耳のお手入れをしてあげて下さいね。