遺伝性骨形成異常症はスコティッシュフォールドが要注意!遺伝が原因3つの骨の異形とは

スコティッシュフォールドや、マンチカンまたペルシャなど容姿に特徴がある猫種はペット業界でも人気ですが、遺伝による骨や軟骨の問題を抱えているケースもあります。遺伝と骨の形成についての関係をまとめてみました。

猫の骨軟骨異形成

骨軟骨異形成は、遺伝子の原因により、骨が十分に成長しない状態をいいます。猫の種類によってこの症状が強く現れます。具体的に、どのような骨の形成不良が体の特徴として現れるのでしょうか?

耳が折れている

軟骨の異形成により耳が折れた状態になります。スコティッシュフォールドがその典型的な事例です。
耳の軟骨が不完全にしか発達していないだけでなく、他の軟骨も大なり小なり成長不良を抱えていると考えられます。
骨の異常として下記の症状が報告されています。
●しっぽが硬直する
●手足が短い
●手根骨や足根骨が整列されていない
●関節の軟骨が不全である。

引用元:http://mumukoma.blog.so-net.ne.jp/

●短い足

短足の品種は、「軟骨異形成」によるものです。代表的な猫種はマンチカンです。
足の長さ以外は普通の猫と同じく健康であるといわれていますが、胴と足の割合から胴長短足となり、関節への負担が大きく、変形性関節症に発展する危険性があるという声もあります。

引用元:http://news.ameba.jp/20121027-81/

●鼻がペチャとしている

猫の鼻ペチャも「軟骨形成不全」により作り出されています。この種の猫ではペルシャやヒマラヤンが代表的です。
鼻ペチャの猫種は遺伝病として下記の病気が発症しやすいと考えられます。
●短頭種気道症候群
●眼瞼内反
●膿皮症

引用元:http://mamastar.jp/bbs/comment.do?topicId=2333695

遺伝性骨形成異常症

遺伝性骨形成異常症は、遺伝性の病気で、主にスコティッシュフォールドに多く見られます。
骨の変形は、生まれて3ヵ月後から2歳くらいまでの成長期に発症します。成長が終わると、変形は止まりますが症状は元に戻りません。

引用元:http://bluebird0704.blog63.fc2.com/blog-entry-487.html

症状

軽度から重度まで症状はさまざまです。
●痛みがあり、症状がひどいと痛みを訴えて泣き叫ぶ猫もいます
●骨が形が変わったり、軟骨が増え瘤(コブ)になります。
●触ると嫌がる場所があります。

引用元:http://goo.gl/ZakDuz

症状の進行具合

1.足や尻尾から始まり、やがて脊椎へと進行します。
痛みが強くなる場合があり、鎮痛剤などを投与する必要があります。
2.軟骨の増殖がひどい場合は、関節の変形と痛みを一生伴い歩行困難になるケースもあります。

なぜ骨の変形が起きる?

●折れ耳同士で交配させる
折れ耳同士でなくても出ることはありますが、優性遺伝子同士である折れ耳の交配は高確率で発症します。
●折れ耳がすでに軟骨形成の不全なので、耳以外の軟骨に異常が出た場合に問題となります。

診断の方法

●猫の種類と症状を見て、「遺伝性骨形成異常症」を疑います。
●骨、関節の変形を確認するためにレントゲン検査を行います。
●他の内臓疾患がないかを確認するために、血液検査をします。

猫の骨軟骨異形成の主な治療

●完治の治療法は現在ありません。この病気による症状を和らげるために鎮痛剤を与えるなどの対処療法となります。
●放射線療法により、症状を緩和することも取り入れられています。
●その他、関節用のサプリメントが使用される場合もありますが、今のところ効果の面では確証がないそうです。

対症療法

遺伝によって持って生まれた体型を根本的に変える方法はありません。発症した時に、その場に応じた治療が行われます。

まとめ

遺伝性骨形成異常症は、特に耳の折れたスコティッシュフォールドに発症しやすい病気だといわれています。耳折れの猫が全て発症するというわけではありませんが、軟骨の形成不全が原因の病気なので、耳の折れた状態は、骨や軟骨が形成不良であることの証しでもあるのです。そういった意味では耳が立っている猫は、軟骨がしっかりと形成されているので、耳だけでなく、骨全般に問題が少ない場合が多いのです。
残念ながら、現段階では発症すると、完治することは難しいといわれています。この病気の最大の予防方法は、優性遺伝子同士の交配を避けることだということを実感しました。